「JAZZ」を語る
2024年05月07日/ 日々の想い
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「きれい」と「美しい」を同じ意味だと思っている人は多いけれど、そのふたつは全く異なる。
表面上のもの(例えば容姿や所得、損得とか、時には言葉でさえも)が、実際の存在の豊かさとは全く異なるように。
だから甲本ヒロトは、「ドブネズミみたいに美しくなりたい」と叫ぶ。
で、存命中の日本人史上最もクソな時代を生きるみなさんに、ジャズの素晴らしさを伝えたいと思う。
もしかしたらジャズといえば、琥珀色の照明の昭和の喫茶店のBGMみたいなムード音楽とか、ホーン奏者の自己陶酔型の演奏を想像するのかもしれない。
まあ、そういう側面も残念ながら否定できないんだけど、ぼくの定義は、その語源であるという「セックスのスラング」=「ジャズ」ということ。
つまり言葉にするとショボいけど、すべての楽器の演奏者は、他の楽器の音をありありと感じながら、即興で一体となってまぐわうこと。
そして聴く者までもが、その一体感に巻き込まれることこそが、その醍醐味なのだと、ぼくは思う。
というわけで、ジャズに馴染みのなかった方にもわかるように、曲を紹介していこうと思うので、よかったらお付き合いを。
※ ここから先はヘッドホンやイヤホン使用で、できるだけ大音量で聴いてみると、臨場感がでます。
まずは、アニメ「ブルージャイアント」の劇中曲だけど、実際は日本が誇るジャズピアニストの上原ひろみさんが作曲・演奏している「N.E.W.」
ジャズを聴くコツとしては、主旋律(この曲の場合はサックス)に耳を傾けずに、ピアノやドラムの音に意識を向けること。 ←ココかなり重要! 絶対に忘れないで!
主旋律は嫌でも耳に入ってくる(歌謡曲でいうボーカル)ので、すべての楽器の音を重層的に感じられるように(実はこの感覚は世界理解にも重要!)してみてほしい。
とりあえずここでは、すべての楽器の一体感と疾走感を感じてもらえたらいいと思う。
次はこの動画。
ここでは去年の8月の記事で取り上げたクラシックの「カノン」の動画を思い出して、映像を見ながら各々の楽器の重なりの立体感や一体感、そしてその楽しさを同時に感じてみてほしい。
ここまでが体感できたら、豊かさを受け取る準備はできていると思うので、「続きを読む」以降に、ぼくのおすすめの曲を置いておきます。
それでは、Have a nice trip!で、よろしくです。
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『 Moanin' 』 1958 ART BLAKEY and THE JAZZ MESSENGERS
いろんな意味で、最初に聴いてもらいたいジャズといえばこれって感じの曲です。
さっき言ったことを踏まえてなお、これ聴いて何も感じなかったら、合わないんじゃないかな、うん。
『 Waltz for Debby 』 1962 BILL EVANS TRIO
個人的に、この曲を目を閉じて聴くと、なんかいい感じになるんだよね。
まあ、ジャズっていうのはあまり流して聴くものじゃないよってことは、一応言っておこうかな。
Posted by candyball at 02:00│Comments(0)