11月19日の記事
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( そこにいつまでも )
そこにいつまでも
私はいる
地面に木漏れ陽が
落ちて
おもかげは
川音に
紛れ
言葉は薄れて
そこに
独り
立ち尽くし
すべてを
愛でる
私がいる
谷川俊太郎 2021
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谷川俊太郎 「未来を生きる人たちへ」 公開 2024/3/28
https://www.asahi.com/special/tanikawashuntaro/
今日はちょっと、おかしなことを書いてみようかな、そんな気分、消すかもしれないけど。
あなたの顔は、実在するのだろうか。
鏡や写真の中に、あるいは他者の視線の中に、それはある。
そこに意識を向ければ、呼吸音が聴こえるかもしれない。
触れてみれば、手と顔にその感触が伝わるだろう。
だから、ではなく、それでもなお、
あなたの顔があるはずの空間に、本当に、それはあるのだろうか。
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